■地図情報システム構築の取り組み
諫早市は、昭和54年度から地籍調査を開始し、現在約42%の進捗となっています。 近年では土地異動が頻繁に行われるようになり、地籍調査成果の利用が増大しているため、短時間で最新の情報を提供する必要にせまられてきました。このため、地籍調査成果 の数値化を行いコンピュータで管理し、随時データを更新することにより最新の土地情報を提供し、広範囲な利活用を目指すこととしました。地籍調査成果を活用した固定資産情報システムを構築し、土地評価の公平・適正化を図るとともに、地籍調査未完了地区は、航空写真から現況地番図・家屋図等を整備し、土地評価に役立てることとしました。

■システム構築の経緯
平成8年度に、地図情報システム導入委員会を設置し、導入計画書の作成、各部署との調整、アンケート調査等を行い検討した結果 、システム構築は、@全庁的な利活用、A二重投資の防止、B段階的なシステム整備を基本とすることとしました。 平成9年度の地籍調査管理事業をはじめるに際して、まず地籍調査成果 (75,540筆)の数値情報化を行ない、未調査地区については、航空写真から地番現況図を作成して数値情報化し市全域のベースマップ(基図)を作成しました。

■システムの概要
(1)地籍情報システム・・・地籍情報システムでは、数値情報化した地籍調査完了地区、区画整理地区、ほ場整備地区の成果、合わせて約9万筆の図形情報(筆界)と 属性情報(地籍簿)の維持管理を行なっています。また、地籍支援システムは、地籍調査予定地区の所有者情報を入力し、地籍調査票及び地籍簿等の作成、住民立会い通 知書の発行等、地籍調査事業の支援に活用しています。

(2)固定資産情報システム・・・ベースマップに家屋外形データを付加して固定資産税管理、土地評価に活用しています。また、未調査地区については、地籍調査が終わる毎に、地籍調査成果に置き換えていくことにしています。(図-1、図-2)

(3)システムの運用
地籍情報システムと固定資産情報システムとを連携し、情報の共有化を図り土地異動 に伴う更新を随時行い、庁内LANで接続されている関係8課に情報を提供しています。


図-1 「土地評価額解析図面
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図-2 「一画地計測画面
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■今後の展開
システム導入後、住民からの地番現況図や地籍調査成果のデータ提供の要求が急増していることや、地籍調査未完了地区において事業推進の要望が強いことは、地籍調査事業への理解が深まった現れであり、市全域の調査を早急に完了しなければなりません。
また、今回構築した固定資産情報システムは、税務行政のみの利活用にとどまらず、次年度調査地区の事業計画の立案・策定及び属性データを地籍支援システムに取りこむことにより、調査全般 にわたる事務支援に大いに利活用することができ、地籍調査事業の促進に役立っています。
今後は、地籍情報システム・固定資産情報システムを皮切りに、地図を利用する部署へデータ提供を行うとともに、各分野で必要とするデータを整備し、諫早市総合地理情報システムの構築を目指し、もって住民へのさらなる情報提供を考えています。

国土交通省 土地・水資源局国土調査課