■GISシステムの構築
東京都葛飾区では、平成8年から地籍情報緊急整備事業に着手しました。それに伴い、地籍調査管理事業(利活用モデル地区)への取り組みを翌年度から開始しました。 この管理事業で構築したGISシステムを平成13年度から建設部各課の業務支援のために導入を決定し、職員間の情報の共有化を図ると共に、計画・事業・管理の事務の効率化を目指しています。

■地籍調査管理事業(利活用モデル地区)着手に際しての基本方針

平成9年度には、「地籍調査管理事業(利活用モデル地区)」によるシステム構築の指定を受け、地籍調査事業成果 の利活用を目指したシステム構築を開始しました。当面は、調査測量図、道路台帳平面図等を使用してベースマップを作成していますが、平行して地籍データの整備を図り、将来はこの地籍データをベースマップにして利活用する予定です。

■システムの内容
(1) 地籍情報システム[ベースマップ+地籍調査データ]
(2) 道路情報システム[ベースマップ+道路施設データ]
(3) 都市計画支援システム[ベースマップ+都市計画データ]
(4) 防災計画支援システム[ベースマップ+防災データ]
(5) 基本システム(ベースマップ)

■パイロットシステムの構築
1.街路灯管理システム(街路整備課)→ 図-1
地図上の住所や街路灯番号から、対象物件を検索して、保守点検、緊急修理、住民陳情等に活用します。
2.公園計画・管理システム(水辺と公園の課、公園管理課)→ 図-2
  地域人口あるいは、現在の公園面積等の情報を職員が入力し、最適な公園整備計画の策定ができます。
3.都市計画道路システム→ 図-3
  都市計画道路の計画図の策定、用地買収等で活用できます。
4.街路樹管理システム(西部建設事務所)→ 図-4
 
街路樹の保守点検、枯れ状態等の情報を入力することで効率的な維持管理が図れます。

図―1「街路灯管理システム」
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図―2「公園計画・管理システム」
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図―3「都市計画道路システム」
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図―4「街路樹管理システム」
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■今後の課題
利活用モデルの各システムの区内全域にわたる構築と、パイロットシステムの本格的な導入をするためには、以下のような課題が残っています。

1)費用上の課題
費用を極力抑え、最大限の効果を得るために、システム化する業務の選定や必要となる機器およびソフトの選定についての検討が必要です。
2)システムの維持管理と開発のための組織整備
 
庁内各課のシステム化に際して、通常業務の中で、入力、メンテナンス作業を行うには限界があり、システム担当等の人員に関する検討が必要です。また、共通情報を一元管理するためには、その事務を専門的に行う専担組織についての検討も必要です。
3)職員の意識改革
 
民間企業はもとより一般家庭にもパソコンが普及しつつあり、コンピュータによる情報化が加速しています。その中でより迅速で正確な住民サービスの向上を図るためには、職員の情報技術に対する意識の改革が必要不可欠であり、研修会等を設定し、職員の啓発を行う必要があります。

国土交通省 土地・水資源局国土調査課