■岡山県津山市のケース
津山市においては平成8年度までに、地籍管理システム、土地評価システム、農業情報支援システム、下水道管理システムが導入されています。図表-1は、システム導入後の効果を定量化の可否にかかわらず以下の4つの効果に分類したものです。

(1)既存作業の効率化
システム導入前後の仕事量を比較して、導入後に効率が図られた作業。
(2)新たにできるようになった作業
  新たに可能になった作業で、同じ成果を得るのに以前の仕事量よりも効率化が図られた作業。
(3)定量化していない効果
  導入効果を定量化することは可能であるが、今回は定量化しなかった効果。
(4)定量化できない効果
  人為的ミスの抑制効果など、定量化できない効果。


図表-2は、(1)「既存作業の効率化」と(2)「新たにできるようになった作業」の効果 を計測したものです。
導入効果の定量化は、金額換算を基本とし、それぞれの作業の効率化による時間短縮を職員の給与に換算して求めています。
また、それまで外注していた経費が削減された場合には、削減された経費を計上しています。
一方、システム導入の経費については、データ整備費、システム賃貸料、消耗品等、システムを構築するのに必要な経費を計上しています。
これらの図表から、以下のことが分かります。

(1) 各システムとも導入当初は初期投資が大きく、マイナスが続きます。
(2) 4つのシステムの費用対効果 は、7年目(平成10年)でバランスし、その後、プラスに転じています。
(3) このグラフには載っていませんが、経費総計(274,014千円)の1/3 を数値情報化に費やした経費が占めており、現在主流となっている数値法による地籍調査を前提にすれば、その経費は大幅に削減されます。
 


図表-1「津山市におけるシステム導入の効果分類表」



図表-2「システム導入の効果及び経費」



他の地区の事例でも、おおよそ数年で効果のほうが優ってきています。 さらに、行政窓口での住民の待ち時間の短縮といった定量化できない効果を含めると、 システムの導入による効果は、計り知れない程大きなものになることが予想されます。

国土交通省 土地・水資源局国土調査課