■GPS・GISを活用するための必須条件
GPS・GISの技術進化は、バイオ技術やポスト石油化学技術と並んで紛れもなく21世紀の社会革命の一つとなることが予想されています。今後、地理情報の電子化は、国内外を問わず地方行政の評価基準となるでしょう。 この2つの技術を有効的に活用するためには、次の2つの条件が不可欠となってきます。


(1)広域にわたって高精度な測量が済んでいること
電子地図は、拡大・縮小が自在に行なえ、紙製の地図のような切れ目がありません。しかし、そのためには、ベースマップに、広範囲かつ高精度な地図データを使用する必要があります。とりわけ、GISは、地物などが正確な位置座標と結びついていることが本質的な条件となります。
(2)測量数値が「世界測地系」と整合していること
 
GPSのデータは「世界測地系」を基にしています。また、「測地成果 2000」により、これからの日本の地図データは「世界測地系」で作製されます。したがって、GISのベースマップには、「世界測地系」の座標値(緯度・経度)に基づくデータが必要となります。


■ベースマップとして最適な地籍データ
地籍調査は、一筆ごとの土地の所有者、地番、地目を調査し、境界の位置と面積を測量するものです。 縮尺は、1/250(宅地)〜1/5000(山林)で行なわれるため、他の地図と比べて精度が高いことが大きな特徴です(ちなみに、国土地理院の地形図は、縮尺1/10,000〜1/50,000)。
また、座標値(緯度・経度)を有しているので、数値情報化(デジタル化)がしやすく、GISのデータマップとしては最適であるといえます。 地籍調査は通常、市町村が主体となって行なわれ、大きな費用と労力を要するため、この成果を未来に活かす意味でも地籍データを活用したGISの構築が望まれます。


国土交通省 土地・水資源局国土調査課