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岡山県岡山市 西大寺地区
1.地区の概要

位置、住所:岡山市西大寺南1丁目
      JR西大寺駅から南へ1.4km

面積:78,000平方メートル

地域地区:工業地域 (200/60)

所有者:岡山市土地開発公社

調査年度:平成14年度

土地利用の状況

―活用前:更地(グラウンド等暫定利用中)



―現在:都市公園(地区公園)整備中

平成21年3月〜5月の第26回都市緑化フェア会場として供用予定



2.地区の特性と取組概要

地区の特性

本地区は、明治29年創業、平成5年に閉鎖された旧カネボウ綿糸西大寺工場の跡地である。
西大寺地区の中核的な位置にあり、その活用は工場閉鎖直後から重要な地域課題となってきた地区である。


土地活用に向けた取組概要

西大寺地区周辺の歴史文化等にも大きな影響を及ぼしてきた土地であり、岡山市では地域活性化の中核として、平成7年3月に市土地開発公社が取得した。
その後、おかやまキッズミュージアム(仮称)構想が検討されたが、採算性に課題があり平成11年11月議会において計画を断念した。
平成12年度に中心市街地活性化基本計画が検討され、それを受けて本調査が実施された。
閉鎖発表後10余年を経て、平成21年3月開催の都市緑化フェア誘致と連動して、地区公園を中核とする土地利用方針が定まり、現在整備中である。


検討プロセス

工場閉鎖の時期はバブル崩壊後の、土地活用上最も困難な時期であり、多くの検討がなされるもフィージビリティの点で課題が多く事業あkにいたらずに終わっていた。
平成14年度に実施された低未利用地活用促進モデル調査では、こうしたことを踏まえ、前年度までに地元の中心市街地活性化協議会で検討されてきた検討案をベースとして、その実現方策を検討した。
しかし、スキームの中心となる地元産業界が折からの経済低迷もあり、合意形成にいたらず、計画案の中核をなしていた多目的広場・公園構想を軸とする公共事業での事業化、都市緑化フェア会場誘致へと、行政主導での土地活用となった。



3.取組の経緯

平成5年:カネボウ西大寺工場が操業停止、平成6年工場閉鎖

平成7年:岡山市土地開発公社が土地を取得

平成10年:カネボウ工場跡地利用基本構想、おかやまキッズミュージアム(仮称)基本計画策定

平成11年:おかやまキッズミュージアム(仮称)計画を白紙撤回

平成13年3月:西大寺地域中心市街地活性化基本計画

平成14年度:低未利用地活用促進モデル調査

平成17年:第26回都市緑化フェア(平成21年3月)誘致

平成18年度:西大寺南ふれあい公園の都市計画決定

平成19年度:西大寺南ふれあい公園事業着手

平成20年10月:公園内体験学習施設完成



4.土地活用上の知見

工場閉鎖後の約8haの大規模土地について、土地活用計画を十分詰める前に取得したことが、その後の土地活用に向けた紆余曲折の始まりでもある。

工場跡地の活用が地域にとって最も重要な課題であることから、こうした跡地取得の事例は全国的にも多くあり、その後の開発公社等にとって大きな課題ともなっているものと思われる。

本地区の場合は、最終的には行政主導の公共事業(都市公園整備事業)を出口事業とした土地活用がおこなわれたものであり、地域における公園緑地整備ニーズ、イベントによる集客などを連動させたもので、今後はこうした成果を、地域の活性化に生かしていくスキームと主体の整備が課題となると思われる。




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