土地の有効活用 > 低・未利用地活用 10年の軌跡 > 群馬県高崎市 田町連雀町他地区

群馬県高崎市 田町連雀町他地区
1.地区の概要

所在地:群馬県高崎市 田町連雀町

面積:6,500m2

調査年度:平成11年度

土地利用、施設の状況
―活用前:地元百貨店駐車場(藤五伊勢丹所有)
―活用後:マンション(全体の2/3)
     駐車場(全体の4/3 もとの所有者が所有継続)


従前写真(平成11年航空写真)
従前写真


活用後の写真・計画図
活用後の写真・計画図




2.地区の特性と取組概要

地区の特性
JR高崎駅の西側地区と市役所周辺の2核を結ぶ回遊ルート上にある
地元百貨店である藤五・伊勢丹の閉店(昭和63年2月)後は駐車場として利用


土地活用に向けた取組概要
平成11年度の低・未利用地臨時緊急調査の結果、段階的事業及び再開発手法による開発利益で債務を調整する提言を受けたが事業者が特定できない状況が続いた。
地元事業者へ3分割に分けて売買し、2区画はマンション業者へ、1区画はそのまま保持し駐車場を営業(各マンション居住者の駐車場としても活用)となった。



3.取組の経緯

平成16年12月に競売、中心市街地の重要な土地であるため市が購入を検討したが財政などから断念
その後、県外事業者(一社)が取得、市では不適切な土地利用とならないよう働きかける(まちづくりの条件を受け入れてくれる業者への売却を働きかけ)
こうした市の動きを受けて、地元業者が土地を分割取得

<地元地主所有後の経緯>

慈光通りに面する区画について(マンション業者)

高崎市のメインとなる慈光通り商店街の連続性を保つため、1階部分を店舗としてほしいと市からマンション業者へ要請。 当初、採算等の面から難しいとの回答があったが、本地区は景観形成地区に指定されており、地元の景観形成協議会から形態や看板などに対する要望や、一階を店舗にと商店街からもマンション業者に要望を出し、一階部分を全て店舗とすることができた。

東一条通りに面する区画について(マンション業者)

東一条通り周辺では、東一条通りの現在暗渠になっている長野堰を開渠して、東一条通りに水の流れを復活させることを前提とした[水の流れを復元した東一条通り]をまちづくりのテーマとしていた。

市からマンション業者に対し、東一条通り側から2メートルのセットバックを要望し、実施の折には固定資産税の減免を行なうこととなった。セットバックの空間を歩道として使用し、現在の位置で長野堰を開渠化する。これまでの地域まちづくり成果として「水路を活かしたまちづくり」のモデルとして、水の流れを復元し地域のクオリティも向上することとなった(平成20.3事業予定)。



4.土地活用上の知見
@
対象土地が競売にかけられた時点で、市から地元大手買収事業者に斡旋した。
A
水路確保を条件に固定資産税を減免する行政支援を行った。
B
地域の歴史や文化の伝承や、まちづくり資源を活用した活性化策を目標とするまちづくり民間団体を育成・支援してきたことにより、全国的にも高い機能を持つまちづくり団体に成長し、行政の役割である開発に係る地域の利益誘導を代行した結果、地域調整が円滑に進められた。
C
当調査後「都市観光」に踏み込んだ提言の結果、国土交通省の助成(電気代等は市が負担し、水路の清掃管理等は地元)により事業が可能となった。(平成18.3着工)

開発に係る庁内関係課との調整に必要以上に労力が必要だった。そこで都市計画課が強いリーダーシップを発揮し、可能な限り理解を得るようにして推進した。



土地の有効活用 > 低・未利用地活用 10年の軌跡 > 群馬県高崎市 田町連雀町他地区