人通りの少ない閑散とした河川空間が、市民団体などで構成される推進協議会による社会実験をテコとする土地活用事業によって、ファッショナブルでお洒落な水辺の人気スポットに生まれ変わりました。

「京橋川 水辺のオープンカフェ」広島県広島市

広島市の京橋川の河岸緑地において、行政と経済・観光関係者、市民団体、学識経験者などが連携して、都市の活性化や新たな魅力づくりのため、従来規制されてきた商業・観光的な利用を図っています。


■京橋川周辺の概要と課題

広島市は太田川の最下流部で6本の川に分かれたデルタ地帯に中心市街地が形成される「水の都」です。

水辺を生かしたまちづくりを進めることが広島市のアイデンティティを形成する大きな柱となっており、整備済みの河岸緑地等においても、水辺をより市民に身近なものにすることが重要になっています。

京橋川もこうした河川の一つで、本地区はJR広島駅から中心市街地八丁堀に至る動線の中間に位置しています。

周辺には、広島県立美術館、世界平和記念聖堂、エリザベト音楽大学、広島女学院高校・中学などがあり、市内有数の文教環境を有しています。

また、JR広島駅と八丁堀の間にあるため、商業施設、マンションのほか、ホテル、事務所、盛り場など多様な機能が立地しています。

しかし、従前は、京橋川沿いは市街地の裏側となっており、賑わいも乏しく特に、夜間は暗くて人通りが少ないために防犯上の不安が感じられる箇所もありました。



■京橋川周辺

京橋川周辺

■京橋川「水辺のオープンカフェ」の全景

京橋川「水辺のオープンカフェ」の全景

■経緯

平成14年7月に「水の都ひろしま」の実現に向けた取組みが内閣府都市再生本部の「都市再生プロジェクト(第四次決定)」に選定され、10月に推進母体となる「水の都ひろしま推進協議会」が設置されました。

平成15年1月に「水の都ひろしま」構想を国、県、市で策定し、4月に河川管理者(国・県)と河川利用制限の緩和、河川区域へのオープンカフェ設置について協議を開始、9月に推進協議会内に「オープンカフェ通り専門部会」を設置し、実施方法、事業コンセプト、出店条件などの検討をはじめました。

平成16年3月に国土交通省河川局長から、河川利用の特例措置に関する事務次官通達が出され、広島市・大阪市が適用区域の指定を受けました。

平成16年11月から17年1月の間、周辺住民との意見交換会を開催し、平成17年3月には推進協議会に「京橋川水辺のオープンカフェ出店者選定委員会」を設置して出店者公募、5〜6月に出店者選定委員会一次・二次審査を実施し、19件の応募から4店舗3事業者を選定しました。

平成17年7月に出店者との連絡調整会議を開催(以後開業までに5回の会議を開催し)、8月には基盤整備工事及び店舗建築工事に着手、平成17年10月に京橋川「水辺のオープンカフェ」4店舗を開業しました。





■独立店舗型オープンカフェ

独立店舗型オープンカフェ width=


■プロジェクトのスキーム

このプロジェクトは、「都市再生プロジェクト(第四次)」実現に向けて設置された地元の推進協議会等が中心となって、いわゆる「社会実験」として取り組んだものがベースとなっています。

社会実験のなかで、河川利用制限の緩和、1級河川の河岸利用の特例措置を受け、河岸緑地における商業利用の道が開けました。

これを受けて、地元の推進協議会が適正な利用・運営の責任を担って実施にこぎつけています。

営業期間は、最長でも6年間と決め、最初の3年間で評価し、良ければもう3年間まで継続できることとし、その後は元に戻すことを原則としています。



■地先利用型オープンカフェ

地先利用型オープンカフェ


■イベント活動

イベント活動


■夜の賑わい

夜の賑わい



■事業のスキーム

事業のスキーム



■施設配置図


施設配置図


■開業前後の比較


工事着手前











開業後















■プロジェクトの概要
事業に関する諸元
 ・位置:広島県広島市中区橋本町11番
 ・事業主体:水の都ひろしま推進協議会
 ・プロジェクトの総事業費:約16,000千円(基盤整備工事のみ)
 ・活用した公的事業、公的支援:基盤整備工事を広島市が実施
 ・主要資金調達手法:店舗建築工事は出店者が負担
土地に関する諸元
 ・土地所有者など:広島県
    公園管理者(広島市中区管理課)が河川管理者(広島県)から公園として占用許可を得る
 ・土地の利用に関する許認可等:
    オープンカフェの実施にあたり、広島市が広島県から河川占用許可を受け、
    水の都ひろしま推進協議会が公園(広島市中区管理課)から使用許可を得る。
 ・土地利用面積:実施区域 577.0m2
 ・周辺地価水準:560千円/m2
建物、施設に関する諸元
 ・建物面積:建築面積:47m2、建ぺい率:8.1%
       延べ床面積:47m2、容積率:8.1%
 ・主要施設の内訳:飲食店舗(4店舗)
管理・運営に関する諸元
 ・管理運営主体:広島市、各出店者
 ・管理運営の区分:基盤部分:広島市(緑地の清掃は各出店者)、建物部分:各出店者
地域地区:商業地域

■問合せ先
 広島市都市活性化局観光交流部水の都担当
  住所 :〒730-8586 広島市中区国泰寺町一丁目6番34号
  電話 :082-504-2676
  http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1111583774214/index.html