大阪ミナミのターミナル拠点である難波地区で、商業・エンターテインメント・オフィスなどの複合施設開発を大規模な屋上緑化と組み合わせて事業化、都心における開発と環境・緑化の両立による土地活用を実現

「なんばパークス事業」大阪府大阪市

民間企業群が土地区画整理事業をベースとした再開発を行う先駆けとして、屋上緑化、壁面緑化を徹底的に行い、緑化が事業的にも十分成果をあげるものとして土地活用に戦略的に組み込まれた先進的な事業


■経緯

なんばパークス事業は大阪ミナミのターミナル拠点、南海電鉄難波駅に隣接する位置にあり、かつてプロ野球南海ホークス球団の本拠地であった大阪球場の跡地を中心とする土地活用事業です。

昭和50年代初期に、関西国際空港の整備にともなう大阪の南の玄関口として難波地区再開発構想が検討されていました。

こうした動向を踏まえつつ、昭和62年に、南海電気鉄道(株)(平成17年になんばパークス事業を含む難波地区の流通・不動産賃貸事業等を南海都市創造(株)に分社)、大阪スタヂアム興業(株)(平成10年に南海電気鉄道(株)と合併)、(株)高島屋、(株)ニッピ、(株)クボタの5社により「難波地区再開発事業研究会」が発足し、概ね15haにおよぶ難波地区再開発にむけたスタートが切られました。

昭和63年に南海ホークス球団の経営権が(株)ダイエーに譲渡され、球団は福岡市に移転しました。

平成元年に南海電気鉄道(株)、大阪スタヂアム興業(株)、(株)高島屋、(株)ニッピ、(株)クボタによる「難波地区開発協議会」が発足、平成4年には難波地区土地区画整理組合設立準備会を設立、平成7年に土地区画整理組合設立の認可を受けて事業に着手しました。

平成8年に、土地区画整理事業の仮換地指定と再開発地区計画の都市計画決定がなされ、平成10年には大阪球場施設解体撤去工事が開始されました。

平成11年に、なんばパークスの敷地の一部を(財)民間都市開発推進機構が取得するとともに、なんばパークスの第1期工事に着手しました。

平成14年には難波・湊町地域が都市再生緊急整備地域(第一次)指定されました。

平成15年に、第1期事業が完成して開業し、初年度に2,122万人の来街者を数えました。

平成17年に第2期工事に着手し、平成19年4月19日に全館グランドオープンしました。



■なんばパークスの位置

なんばパークスの位置

■なんばパークスの全体像

なんばパークスの全体像



■プロジェクトの特徴

本プロジェクトは、土地区画整理事業+再開発地区計画による土地・基盤の整備・整序と、南海都市創造(株)と(株)高島屋による「なんばパークス」の整備事業で構成されています。

土地区画整理事業(大阪市難波土地区画整理事業)は施行面積14.5haで、全体を7地区に区分しています。

「なんばパークス」はこのうちの最も北側のA1街区(3.7ha)で行われた事業です。A1街区の地権者は南海都市創造(株)と(株)高島屋、保留地を取得したオリックスリアルエステート(株)の3社です。

南海都市創造(株)と(株)高島屋が「なんばパークス」事業を実施し、オリックスリアルエステート(株)超高層マンション「ザ・なんばタワー」事業を実施しています。

■なんばパークスのコンセプト

なんばパークスのコンセプトは「ビッグパークシティ」と呼ばれるもので、都市(BigCity)の上に自然(BigPark)を重ね、自然と都市の二つの楽しみを同時に体験できる場を実現しています。

二つの魅力を重ね合わせることで今までの大阪では不足していた「緑・水・光」のうるおいに満ちたまちづくりを図っています。

具体的には、段丘上の屋上公園に緑化を施し、街区を貫くセンターモールをキャニオン(峡谷)をイメージしたデザインによって集いと賑わいを演出しています。

■パークスガーデン

段丘状に広がった緑豊かな屋上公園が、第2期開業によりフラットに南に拡張。広場やベンチを多数設置するなど、都会のオアシスとしての魅力をさらに向上させています。

屋上公園の面積は全体で11,500m2、樹木は全体で69,000株、高木は620本も植樹されています。

■キャニオンストリート

地区計画で位置づけられた2号施設(歩行者専用立体通路)を「キャニオンストリート」として、グランドキャニオンをイメージしたモールとして整備しています。なんばパークス2階を南北に貫き、難波再開発全体の背骨となる動線として、A2街区とも歩行者専用デッキでつながり、難波地区全体の回遊性を高めてます。

路面店感覚溢れるキャニオンストリートには、新たにグレイシア(シースルーのエスカレーターコア)やパークスビジョンを新たに設置し、関西最大級のシネマコンプレックス「なんばパークス」とともになんば地区の情報発信スポットとして集客を高めています。


■段丘状の屋上緑化

段丘状の屋上緑化

■キャニオンストリート

キャニオンストリート

■アーバンファーム

アーバンファーム


■パークスガーデン

パークスガーデン



■なんばパークスの全体像

なんばパークスの全体像



■土地区画整理事業等の概要

土地区画整理事業等の概要









■「なんばパークス事業」施設概要
位置
大阪府大阪市浪速区難波中2丁目
地域地区等
商業地域、防火地域
都市再生特別地区
基盤整備
事業手法
土地区画整理事業
事業主体
大阪市難波土地区画整理組合
  南海都市創造(株)、(株)高島屋、(株)ニッピ、(株)クボタ
事業概要
施行面積:14.5ha
事業期間:平成7年〜平成24年
地区計画等
再開発地区計画 面積12.7ha
建物整備
事業主体
南海都市創造(株)、(株)高島屋
設計施工
街づくり 企画:南海都市創造(株)・(株)高島屋
     監修:(株)日建設計
     デザイン:(株)大林組本店一級建築士事務所
     デザイン協力:ジャーディ・パートナーシップ・インターナショナルINC.
1期設計 商業棟等:(株)大林組本店一級建築士事務所
     デザイン協力:ジャーディ・パートナーシップ・インターナショナルINC.
     パークスタワー:(株)日建設計
1期施工 商業棟等:大林組・南海辰村建設・大成建設・熊谷組 共同企 業体
     パークスタワー:竹中工務店・南海辰村組 共同企業体
2期設計 (株)大林組本店一級建築士事務所
     デザイン協力:ジャーディ・パートナーシップ・インターナショナルINC.
2期施工 大林組・南海辰村建設 共同企業体
建物概要

1期
2期
合計
施設名称
(用途)
Shops&Diners(専門店街)
パークスタワー
ウインズ難波
Shops&Diners(専門店街)
なんばパークスシネマ

敷地面積
22,281m2
11,448m2
33,729m2
建築面積
16,400m2
9,100m2
25,500m2
延べ床面積
167,200m2
76,600m2
243,800m2
店舗面積
21,300m2
30,500m2
51,800m2
駐車台数
365台
282台
647台
投資額
619億円
165億円
784億円

■問合せ先
 南海都市創造株式会社 ビル営業部
 住所 :〒542-0076 大阪市中央区難波五丁目1番60号
 電話 :06−6644−7007